この記事では、イタリア留学に必要な手続きを解説します。
発信されている情報が少ないですしとても煩雑なので、簡潔にわかりやすく解説していきます。
各手続きの詳しい方法まで書いていくと逆にわかりにくくなると思ったので、この記事では全体の流れとその意味に絞って解説します。
各手続きに関しては別の記事にまとめる予定なので待っていてください。
IMAT受験に必要な書類の手続き
IMATを受けるために、まずは高校を修了したことの証明をする必要があります。以下はその手続きです。
①まずは卒業証明書と成績証明書を学校から受け取ろう
まずは高校から卒業証明書と成績証明書を取得してください。
可能であれば2部ずつあるといいです。
これは1部を翻訳者に、もう1部を外務省に回すためです。
また英語での発行が可能な高校であれば、そちらの方が好ましいです。
これは大学によっては、イタリア語に翻訳する必要なく英語での書類を受け付けてくれる場合もあるからです。
②外務省でアポスティーユあるいは公印確認を受ける
これは高校から発行された卒業証明書や成績証明書が信用に足るものです、と外務省に証明してもらうための手続きです。
海外には卒業証明書を偽造する輩も多いらしく、信用性を担保するためにこの工程が必要なんだそう。
具体的には外務省HPに書いてある通りに書類を記入して、それと自分の高校の卒業証明書などを外務省に郵送します。
2週間ぐらいで印鑑とサインのようなものが付いて返ってくるので、それでこのフェーズは完了です。
(公立高校であればアポスティーユ、私立高校であれば公印確認となります。
私立高校から発行された書類は私文書扱いとなるからです。)
③卒業証明書、成績証明書のイタリア語訳を依頼する
これは志望先の大学がイタリア語の書類しか受け付けないよー、と言っている場合のみです。
大体の大学は英語の書類でも受け付けてくれるので、高校から英語で卒業証明書などを発行してもらえればこの過程は不要になることが多いです。
この場合、政府が認めている翻訳者にしか翻訳を依頼できないので、領事館の指定する翻訳者の方の中から報酬や作業時間などの条件を見て選ぶことになります。
在大阪イタリア領事館公式ページから、翻訳者のリストは確認できます。
在大阪領事館公認翻訳者リスト
④等価証明書を取得する
等価証明書とは、日本で受けた教育がイタリアのものと同等である、と証明するための書類です。
混乱しますが②の工程の、アポスティーユや公印証明とは少し違います。
具体的に言うとイタリアは小学校5年、中学校3年、高校5年となっている(日本よりトータル1年長い)ので、日本の小中高での教育がイタリアの大学に入学するのに十分だよ、と示さないといけません。
なのでこれは日本の外務省ではなくイタリア領事館に依頼して取得する書類です。
イタリア領事館に日本の小中高の教育がイタリアの義務教育と「等価」だと認めてもらう、というイメージです。
ここで②のアポスティーユ・公印確認を受けた書類をイタリア領事館に送ります。
イタリア大学省のサイトでアカウント作成
上記ではIMAT受験前に必要な書類上の手続きを紹介しましたが、こちらは完全にオンラインの手続きです。
こちらでアカウント登録をすると、IMATの受験情報が7月頃に通知されるのであとはそれに従って作業を進めていくという流れです。
アカウント登録する際に個人情報を入力する必要がありますが、その情報と上述した書類が照合され、初めて受験資格を得るというイメージです。
なので間違えないようにしましょう。
こちらから当該サイトに飛べます。
universitaly.it
志望大学への受験登録
必要な書類を準備してサイトでアカウント登録するぐらいまでが、事前にやっておける準備となります。
ここからは7月ぐらいに公式の情報が更新され次第、手続きを進めていきます。
この手続きを踏むことで志望大学に受験の意思、及び合格通知後に大学から在大阪総領事館にVISAの手続きなどの連絡が行くことになります。
この登録がVISA申請の一部を兼ねているので、パスポートの写真を登録します。
VISAのパスポートになるので、パスポートの期限が充分にない場合には新たに取り直してからこの手続きを進めた方が良いかもしれません。
受験希望をする大学を決定し、その大学のCall for Applicationsの内容を確認した上で必要書類をアップロードしていきます。後に行うIMATの登録をする際には3校選べます。
IMATへの受験登録
志望大学への受験登録と別に、IMATの受験登録をする必要があります。面倒臭いですね。
MATは6月下旬から7月上旬にかけてサイトがオープンしますので、それに従って受験登録をします。イタリア大学省(Universitaly)の指定した手続き期間内(例年7月上旬より約3週間)にuniversitaly.itにアクセスし、IMAT専用ページでオンライン登録を行います。IMATでは志望大学3校まで選択可能です。
また受験場所もここで決めることになります。
IMAT受験
やっとIMAT受験です。
大体9月の2週目です。
ホテルやフライト等はもちろん自分で取ることになるので、万全の状態でテストに挑めるようにしてください。
IMATの受験登録が終わったらすぐに準備を始めることをお勧めします。
まとめ
今回の記事では煩雑になるので大体の流れとその意義を説明しました。
各手続きの詳しい方法はそれぞれ別の記事にまとめようと思っているのでぜひチェックしてみてください。
イタリアの留学手続きに関しての情報が少ないので戸惑う人も多いと思い、今回この記事を作成しました。